消費者金融ビルでの思い出話(給料握りしめて・・)

都会でも田舎の地方都市でも、郊外でも毎月、月末になると面白い光景を見ることができる。

街の雑居ビルやコンビニエンスストアのATMなどでソワソワとせわしく動き回る人達を見かけるのだ。


一体何を急いでいるのか?

でも俺には彼らの行動が何を意味しているのかがよくわかる。


それはキャッシングの返済の行動である。

キャッシングを利用している人間の多くは支払時期が月末のケースが多い。


詳しい数値データーを調べたわけではないが、消費者金融系のキャッシングにせよ、信販系のキャッシングにせよ、銀行系にせよ、街金系にせよ、クレジットカードのキャッシング枠にせよ支払時期は毎月末の27日というのが多い。


俺自身、過去にキャッシングで7件近く同時に借りていた頃があった。

ほとんどのキャッシングの支払は月末の27日前後だった。


そして俺は当時サラリーマンをやっていたのだが給料日が25日だった。

そのなけなしの安月給の給料からキャッシングの返済を渋々としていたわけだ。


月末の25日に給料を貰うと最初に駆け込んだのが街の雑居ビルにある消費者金融のATMだった。


今ではコンビニエンスストアなどのATMで返済ができるのだが当時はそこまでATMが普及していなかった。


だから消費者金融のビルのATMまで駆け込み返済ギリギリで借金の返済をしていたわけだ。


俺がよく通っていたビルは上から武富士(今は経営破たんしてない)、⇒プロミス⇒レイク⇒アコム⇒アイフル⇒ノーローン⇒ディック(今は閉店して無い)みたいな感じで消費者金融ビルがひしめきあっていた。


多重債務者だった俺は月末に消費者金融ビルにやってきて、エレベーターだ最上階のフロアに上がって、上から順番に下まで返済していたものだ(笑)


俺と同じ多重債務者ならば同じ経験をしていたかもしれない


消費者金融を使ったことがないあなたも見かけたことがあるだろう。


東京ならば渋谷とか新宿とか池袋、上野、新橋などの繁華街、サラリーマン街(オフィス街)などにある消費者金融ビルを。


8階建てくらいのビルに上から下までビッシリと消費者金融の会社がある。

ほとんどが無人契約機とATMだけがある簡素なスペースだがね。


普段は無人で味気の無い消費者金融ビルだが月末になると多くの人が活発的に上に上がったり下に降りたり・・・


彼らは貰ったばかりの給料を握りしめて消費者金融の返済をしているのだ。

また返済が足りない奴は、併設している無人契約機で新規で借りようとしたり・・・

自転車操業的なことをしている奴らも多かった。


また消費者金融ビルに来る人間もいろいろだった。


スーツを着たどこにでもいるサラリーマンもいれば、作業着姿のオッサンもいた。


きれいなOL風のおねーさんもいたし、香水プンプン匂わせてケバケバしいカッコウした金髪の若い女の子(おそらくキャバクラ嬢)もいた。


彼らと消費者金融ビルのエレベーターで鉢合わせすると何とも言えない気まずい空気が流れた・・・。


「こいつもキャッシングで借金しているんだな・・」なんてお互い心の中で思っていたのだろう。


この消費者金融ビルも昔に比べてかなり減りましたよね。

大手、中堅、中小と多くのキャッシング会社が金融法改正や総量規制、過払い金請求などで倒産し、淘汰され、または吸収合併されてその数は激減したからだ。


ただ今でも都会の繁華街には消費者金融のビルは少なからず残っている。


遠くから見ても一目瞭然ですぐにわかる。


アコムの赤い看板、アイフルの赤い看板、プロミスの黄色い看板、ノーローンの青い看板、レイクの緑色の看板・・・・今でもカラフルにビルを彩っている消費者金融ビル


通りがかりであれを見ると当時の懐かしい思い出が蘇ってくるものだ。


多重債務者として毎月の返済に青色吐息で苦しんでいた当時だったが、今では酒の席で笑い話となって消費者金融ビルの想い出話を語ることも多い。



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